みなさん 初めまして タケシと申します。
まずは
簡単な略歴
1 新卒から10年 国内生命保険会社
本部で全国の営業社員の成績査定など人事的業務 3年その後、北海道、東北、関西、九州と所長を務め、32歳で早期退職
2 中小企業向けコンサルティング会社 (上場企業)3年
担当顧問先(140社程度)に対し、就業規則等見直しにより助成金受給案内などを行いながら大手生命保険営業支部訪問により助成金案内とともに新規顧問先の開拓
3 金融機関での融資関連業務20年
融資課での審査業務ならび、営業課での融資営業など。現在も勤務中。
公的資格 社会保険労務士
生成AIパスポート
その他 業界関連資格20程度
そういう私も気が付けば年齢も50代半ば、役職定年も近くなってきました。
そこで私自身が色々 悩みもがき、迷ったことなども含めて お話したいと思います。
早速ですが
「若いときに身につけたスキルだけで食べ続ける」ことは不可能になりつつあります。
なぜなら 「60歳でハッピーリタイア」は過去のもので、今では「人生100年時代」と言われるようになり、ミドルシニア世代の私たちも、今まで以上に現役で活躍し続けることが求められているからです。
働く期間は長期化、ビジネスの環境変化(AIの台頭など)は短期激変する中で過去の知識経験が自身が思うほど意味を持たなくなり、むしろ成長を阻害する要因にもなり得ます。
この記事に辿り着いた皆さんは きっと肌みに感じているのではないでしょうか
しかし、リスキリングの重要性を理解しながらも、具体的な行動に移せない方も多いのではないか?
そんな思いでこの記事では、ミドルシニアの皆さんがリスキリングを始めるための具体的なステップや公的支援、オススメのスキル、無料で始める方法、副業や転職の成功事例などを紹介し、皆さんの新たな一歩を全力でサポートします。
昨年の出生数72万7288人、我々の時代は200万人!。「市場は僕らだ!」
アジェンダ(日本語では目次)は以下のとおりです。
*目次
1 リスキリングとは?
2 必要性
3 はじめの一歩はハードル下げて無料(低予算)で始める方法
4 こんなにもあるスキルアップの公的支援!
5「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と既存制度の違いを整理
6 何を選ぶ? リスキリング目的別おすすめスキル5選!
7 こんな道もある 「副業、転職、独立」の成功事例
8 50代 今後の人生とリスキリング(今のワタシ)
9 まとめ
さぁいきましょうか!
1:リスキリングとは?
この記事でいうリスキリングとは「これからの労働需要に沿ったスキルを身につけること」として整理していきます。
俗にいう自己啓発ともリカレントとも微妙に違い「これまでのキャリアの延長線上のスキルアップ」とは一線を画す内容です。
2:リスキリングの必要性
・雇用の安定性と市場価値の向上
新しいスキルを習得することで、就業機会の幅の拡大と雇用安定性を保つことができます。
特に、デジタルスキルや専門技術は、多くの企業で需要が高いため、これらのスキルを持つことで自分の市場価値を高めることができます。とにかくデジタル系は行政の支援が豊富です。
・キャリアの多様性と柔軟性
リスキリングを行うことで、異なる分野や業種への転職に道が開け、キャリアの多様性と柔軟性が高まり、将来的なキャリアの選択肢が広がります。
・自己成長と満足感
新しいスキルを学ぶことは、自己成長や自己満足感を高める重要な手段です。実は私自身も新しい知識や技術を習得することで、達成感や自己肯定感が得られ、仕事や人生に対するモチベーションが向上しています。
・テクノロジーの進化への対応
技術の進歩は止まることなく続いており、これに対応するためには、常に最新のスキルや知識を習得することが求められます。リスキリングを行うことで、技術革新に対応し、競争力を保つことができ、自身を常にアップデートする習慣が身につけられます。
・労働市場の変化への適応
・世界経済フォーラムの報告によると、2025年までに今ある仕事の半数が自動化の影響を受ける可能性(9700万人分の新たな仕事が生まれ8500万人分の仕事が亡くなる)との見立て
労働市場は常に変化しており、新しい職業や役割が生まれる一方で、従来の職業が消滅することもあります。このような変化に対応するためには、リスキリングを行い、新しい職種や業務に対応できるスキルを身につけることがいかに重要かが分かります。
Sansan(株)の調査では、
・スキル習得に取り組む転職者は9割超。
・今後転職を想定していないのはわずか1割
・今後生き残っていくために必要なスキルとして、デジタルリテラシーやプロジェクトマネジメントが上位
また、リスキリングを行った個人の70%が、自己満足感や仕事のモチベーションが向上したと感じています。
これらのデータからも分かるように、リスキリングは個人のキャリアの安定性や成長にとって非常に重要であることが理解できます。新しいスキルを学ぶことで、未来の可能性を広げることができるのです。
3:はじめの一歩はハードル下げて無料(低予算)で始める方法
「リスキリングの必要性は理解したけど・・・何から始める? 選んだテーマが自身にマッチするかわからないし、初めから あまり お金かけたくない・・・」
私もそうでした
私は以下の方法で第一歩を踏み出しました
・ オンライン系
- youtube: https://www.youtube.com/
- schoo:https://schoo.jp
- 「 Google デジタルワークショップ」https://skillshop.exceedlms.com/student/catalog
- 「デジタル庁マナビDX」https://manabi-dx.ipa.go.jp/
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キャンペーンを使えば格安で学べる:https://www.udemy.com
・ 図書館や地域活動
・最新の書籍や公民館で行われる無料講座も役立ちます。私は自費で書籍を購入しました。
実際に、モチベーションに繋がりました。
・同一ジャンルについて最低5冊程度目を通せば専門家までは行かないまでもある程度の理解はできます。資格取得ではなくスキル取得に徹する前提なら、受験勉強のように全て熟読暗記など必要ありません。ベースとなる1冊を決め、理解を深める意味で目線の違う著者の本を適宜目を通します。
-
日常の中での学び
新聞やオンライン記事から最新のトレンドを把握したり調べたいことをすぐに確認解決できるググリ力もリスキリングの一つです。
4 こんなにもあるスキルアップの公的支援!
日本にはスキルアップの公的支援が多数用意されています。
雇用安定は厚労省、労働需要ギャップ解消と生産性アップは経産省所轄しており以下の公的支援を行なっています。
- ハローワークの職業訓練(厚労省)
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/itaku/R72gatsuseiboshuuyotei.pdf (参考 東京都令和7年2月開講分)
- 教育訓練給付金制度(厚労省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経産省)主としてデジタル系https://careerup.reskilling.go.jp/
- 教育訓練給付金制度とキャリアアップ支援事業の受講料軽減額はほぼ同じ。
- 相違点一覧
5「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と既存制度 の違いを整理
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 | 教育訓練給付金制度 | |
実施主体 | 経済産業省 | 厚生労働省 |
対象者 | 企業等の在職者(正社員、契約社員、パート・アルバイト、派遣社員)で転職をめざしている人 | 雇用保険の被保険者(在職者)または被保険者であった人(離職者)で一定の条件を満たす人 |
講座受講へ
の給付金に よる支援ス キーム (支給額) |
●受講修了 講座等価格の50%以上を補助●受講修了後、転職し1年以上就業が継続した場合 講座等価格の70%以上を補助(国は事業者に補助することで、個人の受講料を減額。) |
●訓練修了 訓練経費の50%を支給●訓練修了後、資格取得等し、かつ被保険者として雇用された場合 訓練経費の70%を支給(ハローワークから個人に支給する。) |
過去の受給
日からの経 過期間 |
ー | 前回の教育訓練給付金を受給日から3年以上経過が必要 |
対象講座 | 採択業者の提供する講座(高度IT分野等) | 高度IT分野等、専門的・実践的な教育訓練講座 |
給付金以外
の支援 |
受講前のキャリア相談、受講後の転職支援による一体的支援 | 訓練前キャリアコンサルティングあり |
つまり、両者の主な違いは次の点になります。
- 対象者が微妙に異なる
(雇用保険加入に関する要件がないが、離職者は対象外) - 支給額のスキームは大きく変わらない
(受講修了で50%補助、転職成功で70%補助の仕組みは同じ) - 支給の流れが変わったことで支給手続きは簡素化
- 過去に教育訓練給付金受給していても、受給可能(年数経過が不要)
- 対象講座は、リスキリングに成果のある最新の講座が対象
- 給付金以外に転職支援までのサポート強化あり
- 労働需要ギャップ解消と生産性アップを目的に国家予算が計上されており基本的に 転職を目指している人が対象
受講料の軽減額は、教育訓練給付金と基本的に同じ仕組みです。
主な違いは、過去に教育訓練給付金を受給していても大丈夫ということと、転職支援までの一体的なサポートがあることでしょうか。
もちろん、採択講座も最新になり、手続きの簡素化など改善も図られています。
【経済産業資料】https://careerup.reskilling.go.jp/assets/files/business/koubo_setsumeikai_04.pdf
基本的に上記については補助事業対象事業者(スクール等)が①キャリア相談 ②講座提供 ③転職支援 ④フォローアップまで行なってくれます。仮に転職支援でいい転職先が見つからず最終的に転職できなかったとしてもペナルティはありません。ただし、70%→50%の給付になります。
補助金の給付は事業者から基金に報告がなされ、基金から事業者(スクール等運営者)に給付され、事業者から皆さんにキャッシュバックされる仕組みです。
次に厚労省の教育訓練給付金制度を見てみましょう
制度の目的は雇用の安定(完全雇用の実現)であり、財源は雇用保険料(国家予算ではありません)
【厚生労働省資料】厚生労働省が提供する制度で、対象講座の受講費用の一部を補助。最大70%が返還されます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
給付を受けるまで流れは以下の通りです。
こちらのスキームは経産省とは違い まず自身が①ハローワークで資格(雇用保険の被保険者期間など)の確認を受け→②対象講座を受講→③スクールより修了証などを受ける→④再びハローワークにて支給申請を行う→⑤皆さんに直接給付される
制度自体「雇用の安定」を目的としており、対象講座の範囲がとても広いのが特徴
その他の公的支援として以下の支援も活用できます。
- 地方自治体の支援プログラム
地域独自の職業訓練やキャリア相談窓口が設置されています。 - デジタル庁の支援(マナビDX)
ITスキルを学べる無料の教材やプログラムが公開されています。
6 何を選ぶ? リスキリング目的別おすすめスキル5選!
1. 転職向けおすすめスキル
50代での転職を考える場合、即戦力として評価されるスキルや、未経験でも需要の高いスキルが重要です。
・ IT基礎スキル(例:Microsoft Office、Google Workspace)
業種を問わず必要とされるスキル。特にExcelのデータ分析やVBAなどは事務職でも評価が高い
・プログラミング(例:Python、SQL)
IT業界やデータ分析職への転職を目指す方に。データ活用が求められる現代のビジネス環境で重宝されます。
・介護・福祉関連資格(例:介護職員初任者研修、社会福祉士)
少子高齢化が進む日本では特に需要が高い分野。地域に密着した転職先も多く、50代でも学びやすいです。
・語学(例:英語のビジネス会話スキル)
グローバル企業や外資系企業への転職を目指す方に。英語の基礎スキルはすぐに活用可能です。一気に2言語同時進行にチャレンジするのもアリ!
・コミュニケーション能力とカスタマーサポートスキル(例:CRMツール(Salesforce、Zendesk)の操作、傾聴力、クレーム対応スキル。)
顧客対応やサポート業務は人材不足が目立つ分野。特に50代の豊富な人生経験は信頼感につながりやすく、企業に重宝されます。
2. 副業向けおすすめスキル
副業では、短期間で学べるスキルや、低コストで始められるスキルがおすすめです。
・動画編集(例:Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve)
YouTubeや企業のプロモーション動画編集で需要が高い分野。学びやすく実践にもつながりやすい。
・デジタルマーケティング(例:SNS運用、SEOライティング)
自分のブログやWebサイト運営で収益化を目指す人、企業のマーケティング支援を行いたい人に。
- オンライン講師スキル(例:スライド制作、教育プラットフォーム利用)
自身の経験や専門知識を生かしてオンライン講座を開設。UdemyやYouTubeで収益化が可能。 - クラウドソーシング活用スキル(例:データ入力、翻訳)
ランサーズやクラウドワークスを活用して気軽に副業を始めたい人におすすめ。 - 写真・デザインスキル(例:Canva、Adobe Photoshop)
SNSコンテンツやウェブ広告の素材作成で副業のチャンスが広がります。
3 独立向けおすすめスキル
独立を目指す場合は、長期的に活用できるスキルや需要の高い専門分野を選びましょう。
- Web開発スキル(例:HTML、CSS、JavaScript)
フリーランスのWebデザイナーやWeb開発者としての独立を目指す方に。需要が安定しています。 - ファイナンシャルプランニング(例:FP技能士資格)
個人向けに資産運用やライフプラン設計のアドバイスを行うビジネスに役立ちます。 - オンラインビジネス構築(例:ECサイト運営、コンテンツ販売)
自分の商品やコンテンツをネットで販売するためのスキル。STORESやBASEなどの利用も簡単です。 - コンサルティングスキル(例:業務改善、経営戦略)
長年の業務経験を活かして独立したい人に。コーチングやセミナー講師としても展開できます。 - ITサポートスキル(例:ネットワーク設定、PCトラブル対応)
地域密着型のサービスとして、家庭や小規模事業者向けに提供可能。需要が増加しています。
これらのスキルは、目的に応じて選ぶことで効率的に成果を上げられます。50代からの挑戦でも、適切なスキルを選び、段階的に習得すれば十分な可能性があります!
7 こんな道もある 「副業、転職、独立」の成功事例
転職成功事例:
45歳女性がデータ分析の基礎を学び直し、事務職からデータサイエンティストへ転職。年収もアップ!
副業成功事例:
50代男性がリスキリングで動画編集スキルを習得し、YouTubeチャンネル運営者向けの副業で月10万円を稼ぐように。
独立成功事例:
53歳男性が退職後にIT関連スキルを学び、フリーランスエンジニアとして独立。柔軟な働き方を実現。
その他事例:
60歳の工場長が「最強の工場」実現のため専門書を片手に半年で業務アプリ開発。
8 50代 今後の人生とリスキリング(今のワタシ)
取り組む順番を間違うと遠回り(時間とCOSTを浪費)してしまう。
「迷い考える時間は無駄である。まずは行動!」
などと某起業家がコメントしているが・・・
以下 私が実際に取った行動と思考を時系列に振り返ります😭
「50代は「これからどう生きるか」を考える重要な時期」
定年後も継続雇用なるもので在籍できるものの、収入は大幅なダウン。
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そこでワタシはコロナ禍の4年前、将来の副収入を得る手段を模索し始めて
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流行りのプログラミング(web系のhtml,css)を書籍を中心に独学
(すぐに成果物を確認できるものの方がモチベーションが続くと思いweb系を選択しました)
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書籍通りのポートフォリオは作成できるものの・・・
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WordPress、Canvaに代表されるツールでよりイカしたサイトが作れることを知り、人様からお金をもらうレベルではないことを痛感
(今思えば 学習不足。模写コーディングを積極的に行い鍛錬すべきでした。JavaScript、PHP、SQLまで扱えないとダメだと思ってしまいました)
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しかし「せっかく得た知識・スキルを活かしたい」
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そうだ今 義務教育でプログラミングは必修!
「週末に子供向けプログラミング教室を開こう」
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ネット検索の影響か スマホに各スクール運営者からFC加盟の案内、広告が多数表示される。資料をみると・・・
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FC加盟の場合、テキストの提供、教え方のサポート、地域広告宣伝、オーナー向けプログラミングの学習などベネフィットは確かにありますが
①加盟金が高額 ②加盟金がなくてもロイヤリティが高額 ③すでに学習塾を運営されている方に新たなコンテンツとして導入のいづれか
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あまりコストはかけたくないし・・・どれも現実的ではない😩
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また独学😭
Scratch系の書籍(結構高額)4冊購入し老眼を酷使しながら自身で試す。
これはいける!
テキストも電子書籍で自身で造ろう! 教室用iPadも10台購入しよう!
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近隣マーケット調査(自治体作成資料分析)、競合調査
近隣でFC加盟している塾が数校あることがネットで判明、現地に赴くと、講座自体凍結しているところ多数。なんで?
「そもそも子供の数!」
近隣小学校は3校 総児童数 700人程度
文教地区でもない中、金銭的負担が増える講座
塾とプラスして・・・塾を差し置いて・・・
子供というより 親の需要は少ない
→ジオターゲティング、ジオマーケティングなる言葉を知る
「結局 取り組む順番が間違っていること」にお気づきでしょうか?😆
最初にマーケット調査を行なっていれば書籍の購入も、老眼を酷使した学習も必要なかったのです。
皆さんには できるだけ スムーズに第一歩を踏み出してほしいと願っています。
前説した「リスキリング目的別 おすすめスキル」はどれも需要のあるものばかりです。
取り組むに値します!
9 まとめ
リスキリングは、「未来の自分への投資」言い換えると「未来の自分をデザインする手段」
初めは小さなステップで構いません。必要な情報を集め、公的支援を活用しながら、まずは一歩を踏み出しましょう。人生100年時代の生き方を、今ここから一緒にデザインしていきませんか?
取り組み方として
1まず自分が興味を持っているものをピックアップ。
2youtube動画や無料講座などをなんとなくでも概略がつかめるまで視聴してみる。
3書籍を5冊程度多読 斜め読みし概略理解→稼ぐために必要なスキル、知識を把握する
4その後、「udemy」「schoo」など低予算で学べるサイトで学習し疑問点は上記書籍、ググって解決する(ググリ力も鍛えられる)
5Mustではありませんが、公的支援を使って講座を受講してみる。
6講座終了を待たず 学習したものは 即アウトプットする。
アウトプットの方法は本業での業務効率改善や、自身の業務と関連性がない場合、関連性がある同僚の業務をサポート、あるいはクラウドワークスなどで格安受注するなど、とにかく「スキルを血肉に替える」ためと割り切ってトライする。
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